全国過労死を考える家族の会

家族の会ニュース

全国過労死を考える家族の会ニュース 第85号

過労死根絶を訴え30年、教訓を未来へつなごう! 1.全国過労死を考える家族の会は、1991年11月に結成し、昨年11月、30周年を迎えました。一昨年に引き続きコロナ禍ではありましたが、30年以上受け継がれてきた伝統行事を止めてはならないおもいで11月恒例の全国過労死を考える家族の会統一行動をおこないました。要請先の厚生労働省および地方公務員災害補償基金本部は要請を受けていただき、人数制限など新型コロナウイルス感染対策を徹底した上で対応いただきました。終了後、厚生労働省前にて宣伝行動をおこない、過…

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全国過労死を考える家族の会ニュース 第84号

労災被災者救済の拡大と リスクのない働き方・命を守る新たな規制を求めます! 1、9月15日、厚生労働省は20年ぶりに「脳・心臓疾患労災認定基準」を改定し施行しました。業務による長期間にわたる疲労の蓄積と発症に影響を及ぼす現行基準の考え方は妥当と評価され、私たちが求めた過労死ライン「月65時間」への引き下げにならず「月80時間」を維持したことで不満が残る結果になりましたが、この間の働き方の多様化や職場環境の変化が生じていることを踏まえて、過労死ラインに至らなくても総合判断するとの方向を示しました。…

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全国過労死を考える家族の会ニュース 第83号

過労死防止法を実効性ある施策の転換へ 過労死防止法は2014年6月に成立し、同年11月に施行されて6年経過しました。3年を目途に大綱が見直され、今年は2回目の見直しがおこなわれます。規定により、大綱案を作成するときは、「過労死等防止対策推進協議会の意見を聴くものとする。」とされ、私たちは厚生労働省から新大綱の素案が出される前に先立ち、我々側の7名協議会委員(専門家委員3名、当事者代表委員4名)の「意見書(18頁)を厚労省過労死等防止対策推進室(事務局)へ提出しました。 意見書の一部を紹介します。…

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全国過労死を考える家族の会ニュース 第82号

過労死のない社会をめざし 心ひとつに繋がりあって 一歩前進へ 1.昨年は、コロナ禍の影響で日常生活が一変し、誰もがこれまで経験したことのない一年でした。当会の世話人会をはじめ関係団体の会議や集会など、啓発授業においてもオンライン開催が増えましたが、幸いにも11月過労死等防止啓発月間の各地シンポジウムは、感染対策を取りながら47都道府県48会場すべて開催でき、恒例の全国家族の会統一行動も皆様の熱意とご協力のお陰で万全の感染対策を取りつつ、要請行動、街頭宣伝行動、中央シンポ、総会など対面にて開催する…

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全国過労死を考える家族の会ニュース 第81号

実態に即した認定基準の改正が、パワーハラスメント・過労死の抑止力! 1.厚生労働省は、6月に「令和元年度、過労死等の労災補償状況」を公表しました。「脳・心臓疾患」の労災請求は、936件(うち死亡は253件)で前年より59件増え、認定率は、31.6%です。「精神障害」の労災請求は、2,060件(うち自死は202件)で前年より240件増え、認定率は、32.1%です。いずれも請求は増えているのに3割程度しか認定されない厳しい状況が数年続いています。とりわけ、精神疾患の請求件数は、10年前(2009年)…

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全国過労死を考える家族の会ニュース 第80号

6月施行「パワハラ防止法」、精神障害・過労死・過労自死をなくす施策を! 1. 毎年、厚生労働省が発表する過労死等に係る労災請求件数の推移をみれば過去10年以上増加しており、平成30年度の脳・心臓疾患は877件、精神障害の労災請求件数は1820件という高水準で増加の一途を辿っています。過労死家族の会へ寄せられる事案についても顕著に表れています。そうした背景には、長時間過重労働、サービス残業、達成困難なノルマ、厳しい叱責、嫌がらせ、脅し、暴力、自爆営業、昼夜休日問わず業務連絡など、パワハラが原因と思…

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