全国過労死を考える家族の会

2016年3月27日~28日 遺児交流会 in USJ

日程:2016年3月27日~28日
場所:大阪ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)

遺児交流会 IN USJ

遺児交流会では、3月27日、9家族、26名の参加で大阪のUSJに行ってきました。頑張って早起きした子ども達は、午前中からユニバーサルスタジオジャパン(USJ)に到着しました。途中で合流したり、パーク内で待ち合わせをして、いくつかの家族でまとまり、手分けをしてチケットをとったり並んだりして効率よく楽しむことができました。親が一人だと子どもを連れて回るだけで疲れ、長時間並んでいると親も子もイライラして、楽しみに来たのにつまらない気持ちになってしまう事もあります。でも、みんなでいると長時間並ぶことも苦にならない様です。人気のハリーポッターのアトラクションは3時間待ちでしたが、子ども達は乗りたいと言い張り、3時間みんなでワイワイしながら並んでいました。その間にお母さんたちはのんびりお茶をしながら子育ての話で盛り上がり、親も子もストレスなく楽しい時間を過ごすことができました。小さいお子さんがいる家族は先にホテルに戻り一休みしていましたが、夜はみんなに合流し親チーム・子どもチームに分かれてそれぞれ話に盛り上がっていました。初参加のご家族もいましたが、すぐに打ち解けて子ども達は大騒ぎをしていました。小さいうちから辛い体験をした子ども達ですが、みんなで笑い、騒ぐことですこしでもストレスを発散できればと願っています。お母さんたちは裁判や労災や子育てなど、少し前に体験した人がアドバイスをしたり、励まし合ったりしてエネルギーを充填していました。参加した小さな子が「またここに来る、またここに来る」と言いながら、話をしているお母さん達の周りをくるくる回っている姿を見て、今回の集まりがまだ幼稚園の子どもにとっても楽しい時間だったことがわかりました。子どもの笑顔は親を笑顔にし、親が笑顔になると、子どもは楽しくなります。過労死の場合は、死別の悲嘆だけで終わらず、労災や裁判などさらにつらく苦しい時間が続くことが多く、親は疲弊し、子どもにも影響が出ることがあります。この会に参加することで辛さを分かち合い、楽しい時間を過ごすことでストレスを軽減し、さらに労災や裁判のアドバイス、一人で子育てをするときの知恵などの情報交換ができました。大人も、子どもも来年の再会を楽しみにそれぞれの地に戻っていきました。(A)

2016年 3月27日に遺児交流会で、大人11人 子供15人で、大阪のUSJに行きました。
僕は一年ぶりに参加しました。子供たちと共に遊んだり、話したりする中で子供たちのたくさんの成長を見ることができました。また、子供の成長は目に見えるものだけではありませんでした。
例えば、アトラクションの待ち時間の際に 、一年前だったらしびれをきらし 騒いでしまったりして、僕も大変な思いをしたことが記憶にありますが、一年という月日を経て、状況にあった振る舞いができるようになっていることがわかりました。
新たなメンバーも加わり、より一層賑やかになりました。最初は既存のメンバーとなかなか打ち解け合うのが難しそうに思えましたが、アトラクションを終えてホテルに戻るとすっかりと輪に加わっていて笑顔もたくさん溢れていました。新たな出会いが既存のメンバー達に社会性を高めるチャンスを与えていると感じ取ることができました。
アトラクションを終えると、みな笑顔がたくさん溢れていました。僕は15歳ですが、小学生の一言などに気づかされることもありました。改めて地元では感じることのできない、様々な地域の人との関わりができるこの会は発見が多い、良き会だと感じました。(B)

今回感想を書いてくれたB君は、遺児会の集まりの初期の頃から参加してくれています。当時はまだ幼稚園に行く前で、ちょろちょろ走り回る元気いっぱいのちびっこかいじゅうでした。遺児会の集まりで年に1回会う度ごとにぐんぐん大きくなって、ついに今年の春には希望校合格を果たし、4月から高校球児になります。今回の集まりでは、かつての自分の様なちびっこかいじゅう達とたっぷり遊んで面倒を見てくれました(そのせいか誰よりも早く寝ていましたが)。父親との時間を奪われた子ども達にとっては大きなお兄ちゃんとの時間はかけがえのないものです。遺児会も会を重ねるごとに支援してもらっていたが子ども達が成長し、支援することが出来るようになってきました。遺児会の活動に対して「何歳までが遺児なのか」と問われることがあります。大きくなってからも「遺児です」というのはおかしいと感じるかもしれませんが、自分の体験を通して、小さな子達を支えてくれる、成長した子ども達の参加もなくてはならないものになってきました。今後ともこの活動につきましてご理解・ご支援いただきたく、よろしくお願い致します。