全国過労死を考える家族の会

トピックス

全国過労死を考える家族の会ニュース 第82号

過労死のない社会をめざし 心ひとつに繋がりあって 一歩前進へ 1.昨年は、コロナ禍の影響で日常生活が一変し、誰もがこれまで経験したことのない一年でした。当会の世話人会をはじめ関係団体の会議や集会など、啓発授業においてもオンライン開催が増えましたが、幸いにも11月過労死等防止啓発月間の各地シンポジウムは、感染対策を取りながら47都道府県48会場すべて開催でき、恒例の全国家族の会統一行動も皆様の熱意とご協力のお陰で万全の感染対策を取りつつ、要請行動、街頭宣伝行動、中央シンポ、総会など対面にて開催する…

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全国過労死を考える家族の会ニュース 第81号

実態に即した認定基準の改正が、パワーハラスメント・過労死の抑止力! 1.厚生労働省は、6月に「令和元年度、過労死等の労災補償状況」を公表しました。「脳・心臓疾患」の労災請求は、936件(うち死亡は253件)で前年より59件増え、認定率は、31.6%です。「精神障害」の労災請求は、2,060件(うち自死は202件)で前年より240件増え、認定率は、32.1%です。いずれも請求は増えているのに3割程度しか認定されない厳しい状況が数年続いています。とりわけ、精神疾患の請求件数は、10年前(2009年)…

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全国過労死を考える家族の会ニュース 第80号

6月施行「パワハラ防止法」、精神障害・過労死・過労自死をなくす施策を! 1. 毎年、厚生労働省が発表する過労死等に係る労災請求件数の推移をみれば過去10年以上増加しており、平成30年度の脳・心臓疾患は877件、精神障害の労災請求件数は1820件という高水準で増加の一途を辿っています。過労死家族の会へ寄せられる事案についても顕著に表れています。そうした背景には、長時間過重労働、サービス残業、達成困難なノルマ、厳しい叱責、嫌がらせ、脅し、暴力、自爆営業、昼夜休日問わず業務連絡など、パワハラが原因と思…

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全国過労死を考える家族の会ニュース 第79号

≪過労死等の実態に則した労災認定基準の改正と防止策の強化を!≫ 1.過労死等の救済と防止の動向 過労死防止法は2014年11月に施行されて5年経過し、調査研究の取り組みは年次報告(白書)にて公表され、11月過労死防止月間の啓発シンポジウムは47都道府県48会場で開催し、全国的に参加人数と参加層は拡がっており、各学校へのワークルール講義活動についても年々開催校が増え、人々の過労死問題に対する関心が徐々に高まってきていることを実感します。 しかし、白書によれば、いじめ・嫌がらせの労働相談件数および勤…

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